夜間の温度管理も重要な仕事

介護の仕事内容は、高齢者の身の回りの世話がメインである。起床や着替え、食事の管理、入浴のサポートのほか、衣類の洗濯といった内容が具体的な仕事だ。おむつが必要な人には、おむつの交換を行うことも仕事内容に含まれる。これらの業務のなかで、入浴のサポートを行う際には温度管理が大切だ。高齢者は温度の変化に弱いケースが多く、温度が高すぎると熱中症を発症する可能性もある。そのため、入浴時はお風呂の温度が適温になっているかどうかのチェックは毎回行う必要がある。

トイレにおいても、温度の管理は必要である。便座が冷たい場合は、高齢者が便座に座った際に冷たさに驚いたり、体温そのものを低下させることにもなりかねない。また、これが原因となり別の病気を発症させてしまう危険性もある。そのようなケースを避けるために、暖房便座を取り入れて、それがなければ便座カバーを着用することで温度の管理を図るのが良い方法だといえる。

介護の仕事は、入居施設では夜間も続く。日中だけでなく、夜間においても介護の仕事は発生する。夜間に眠れない高齢者の対応のほか、排せつ介助にあたることもあるだろう。そして、夜は気温が下がるため、日中と夜間とで室内の温度を管理する作業も介護の大切な仕事だ。夜間の仕事は、シフト制で夜勤帯の介護職員や、夜勤専従で働く介護職員が行う。夜間に勤務する場合は、眠気がおそって温度管理が疎かにならないように、日中に十分な睡眠を取る必要がある。